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  • 1950年代日本のグラフィック - 印刷博物館
    miz 2008-06-30 21:57

    先日、以前から気になっていた印刷博物館に行ってきました。

    • 印刷博物館 Printing Museum, Tokyo
    • 印刷博物館:企画展示 デザイナー誕生:1950年代日本のグラフィック

    印刷博物館、なんとなく存在は知っていたのだけれど、立地がぼくの行動圏から外れていたのでなかなか足を運ぶ機会がありませんでした。 今回たまたま電車の中吊り広告で「1950年代日本のグラフィック」展を知って、とうとう行ってみました。

    場所は JR 飯田橋駅から首都高に沿って 15 分ほど歩いたあたりです。 こういっては何だけれど、ちょっと微妙な立地ですな。 建物内を奥まで進み、エスカレーターを降りたところで入場料 500 円(企画展 / 常設展あわせて)を払うんだけれど、ちょっと注意点。 印刷博物館の Web サイトで手に入れられる割引券は、印刷一枚につき一名のみの割引だそうです。 二人で行くなら二枚印刷していく必要があります。 十人なら十枚。 ぼくは二名で一枚しか印刷していかなかったので 50 円のみの割引。 うん、確かに割引券にそう書いてありますな。 見落としていました。

    入ってまずは、「文字」や「印刷物」の歴史を模型やレプリカでずらりと並べた廊下を進みます。 ラスコーの壁画に始まり、甲骨文字やロゼッタストーン、印仏や浮世絵などさまざまな文字や版画を経て、グーテンベルクの活版印刷に至ります。 大量複製技術が発展してゆき、映画などの動画媒体も現れます。 そして最後はなぜか CD-ROM と電子基盤が。 ここで「印刷技術」と「情報の記録」の分離が起こっているのがなかなか興味深いところです。 ここまでは企画展示に至るまでの廊下にすぎないはずなのだけれど、十分に見ごたえのある展示でした。 面白い。

    さていよいよ企画展「1950年代日本のグラフィック」です。 展示は大きく「生活をゆたかに」「グラフィック・デザインとは」「メイド・イン・ジャパン」の三部に分かれています。 1950年代は1952年のサンフランシスコ講和条約までの occupied Japan から「もはや戦後ではない」を経て高度経済成長の足がかりを築いた時期です。 ちょっと前に話題になっていた昭和30年代の前半分とも重なります。 現代のものだといっても通用しそうなデザインもちらほらと。 百貨店の包装紙なども展示されていて、現在も同じデザインのものが使われていることに驚きました。 がしかし、展示されていた高島屋の包装紙に、明らかに裏紙としてメモに使われた形跡が・・・。 まともなものが残ってないんだねぇ。 いや、それにしたってメモってさ。 ちなみに図録に収録されていたのもそのメモでした。 1970年代生まれのぼくにとっては「懐かしい」という感覚は余りありませんでしたが、終戦後10年前後でここまで多様なものが世に出ていたことには感慨深いものがありました。

    企画展のエリアを抜けると常設展です。 こちらは、最初の廊下のエリアで象徴的に展示されていた印刷技術を、それぞれ掘り下げて展示しているような感じです。 グーテンベルクの活版印刷機の復元があったり、浮世絵の摺りの実演もあったり(ぼくがいた時間はやっていませんでしたが)。 なかでも、名前を失念してしまったのですが、タイプライターのようなキーを押すと自動的に活字を組んでくれる機械がすさまじかったです。 キーを押すと対応する活字(の凹版)がカチャカチャと落ちてきて、一列分が出来上がるとそこに鉛を流し込んで凸版をつくり、それをまた並べて一ページ分を組み上げます。 鉛を流し込んだ後には活字を再び運び上げて、また文字ごとのプールに戻します。 手廻し計算機にも通じるものがあるのですが、このような一つ二つ前のパラダイムの技術を突き詰めたものはなかなか魅力がありますな。

    地階の企画展 / 常設展も面白かったのだけれど、一階の P&qmp;P ギャラリーで開催されていた「グラフィックトライアル2008」も非常に興味深い展示でした。

    • 印刷博物館:企画展示
    • GA info.:Graphic Trial 2008:4人のアートディレクターによるグラフィック表現の追求

    四人のアートディレクターの方が凸版印刷のエンジニアの方と組んで、印刷技術を基にして作成した作品を展示しています。 その作成過程も記録されていて、最終成果物だけではなくて「トライアル」と銘打たれた実験成果も展示されています。 「オフセット印刷」にベースは置きながらも、それぞれが異なる方向で印刷を追求していて興味深い企画でした。 例えば、CMYK の各版を手書きで作成して一枚のカラー印刷を行ったり、もう特色使いまくりで日本画の画材の質感を印刷で再現していたり。 たぶん大量複製のための印刷とはまったく違うものだろうし、通常の印刷物として流通させるにはペイしないクオリティ / コストなのだろうけれど、技術としての印刷ってのも結構奥の深いものなんだなぁ、と、認識を新たにしました。 最後にアンケートに答えると、そこそこしっかりとした図録をいただけるので、答えておきましょう。

    「1950年代日本のグラフィック」は 7/6 まで、「グラフィックトライアル2008」は 7/13 まで。 お早めに。

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  • CentOS4.6 から 5.2 へのアップグレード
    miz 2008-06-29 23:40

    先週 2008/06/24 に CentOS 5.2 がリリースされました。

    • [CentOS-announce] Release for CentOS-5.2 i386 and x86_64
    • Manuals/ReleaseNotes/CentOS5.2 - CentOS Wiki

    ぼくの自宅サーバーは CentOS 4.6 が稼動しており、そろそろバージョンを上げたいなと思っていたところなので、せっかくだからと、最新版に手を出してしまいました。 これが間違いの元だった・・・。 なにやらいろいろと苦労したのでメモを残して起きます。

    CentOS 5.2

    CentOS 5.2 はリリースされてからまだ日も浅く、それほど情報はありませんが、4.x から 5.1 にアップグレードした記録を見る限りは yum upgrade では上げられそうにありません。 ここは素直に DVD の ISO イメージを手に入れ、インストーラーでアップグレードすることにします。 いや、それでもあまりオススメされていない手順ですけどね。

    ここでまず最初の問題に遭遇。 自宅サーバーの光学ドライブは CD-ROM でした・・・。 これは自分の問題であって CentOS の問題ではないので仕方ない。 筐体をあけて、余っていた DVD を読み書きできるコンボ・ドライブを装着して事なきを得ました。 アップグレード・インストールの手順自体は至って簡単。 パッケージをインストールするのに非常に時間がかかりましたが、これはリリース・ノートにも書かれているようなメモリー容量の問題のような気がしています。 まぁ、待てば終わるので気長に。

    アップグレードが終わったら、

    $ wget  http://ftp2.riken.jp/Linux/centos/5.2/os/i386/RPM-GPG-KEY-CentOS-5
    $ sudo  rpm --import RPM-GPG-KEY-CentOS-5
    $ sudo yum update

    としてパッケージを最新の状態にしておきましょう。

    Apache

    アップグレード直後の起動時に、サービスの起動がいくつか FAILED になっているのが見えました。 まぁ、バージョンを大幅に上げたからねぇ。 予想される範囲内。

    そのフェールしているものの一つが Apache でした。 CentOS4.6 では Apache2.0 だったのが、CentOS5.2 では Apache2.2 になっています。 これに伴い、モジュールの構成などが大幅に変わっています。 特に認証周りが顕著。

    • Overview of new features in Apache 2.2 - Apache HTTP Server

    LoadModule ディレクティブなどを新しい設定ファイル(/etc/httpd/conf/httpd.conf.rpmnew として保存されている)を参考にして書き直します。 そして /etc/rc.d/init.d/httpd start として Apache を起動します。

    dovecot

    IMAP サーバーとして導入している dovecot は 0.99 から 1.0 に上がっています。 メジャー・バージョンが変わっているだけあって、設定ファイルにいろいろと変更が発生していました。

    プロトコルごとの LISTEN の設定は次のようにブレースでまとめるようになっていました。

    protocols = imap imaps
    
    protocol imap {
      listen = *:143
      ssl_listen = *:993
    }

    続いては SSL の設定です。

    ssl_cert_file = /etc/ssl/service.crt
    ssl_key_file = /etc/ssl/common.nokey

    最後に認証の設定。 ここもブレースでまとめるように変更されていました。 認証は dovecot 用のユーザー・ファイルを独自にメンテナンスしていたので、それを指定します。

    login_dir = /var/run/dovecot/login
    
      passdb passwd-file {
        args = /etc/dovecot.passwd
      }
    
      userdb passwd-file {
        args = /etc/dovecot.passwd
      }

    最後に /etc/rc.d/init.d/dovecot restart として dovecot を再起動します。

    SquirrelMail

    Apache と dovecot が動くようになると、次は WebMail システムの SquirrelMail の設定を見直しました。 なかなか動かなかったのですが、結局は

    $ sudo chown -R apahce:apache /var/lib/php

    が正解。 それって SquirrelMail というよりも PHP の問題・・・。

    BIND

    bind は 9.2.4 から 9.3.4 に上がりました。 RPM が古い設定ファイルを /var/named/chroot/etc/named.conf.rpmsave としてバックアップするので、これを新しい named.conf に上書きすると問題なく動作しました。 Apache といい、この BIND といい、きちんと backward compatibility が保たれているのは素晴らしいですな。

    PostgreSQL

    一番苦労したのが PostgreSQL。 CentOS4.6 では 7.4 だったものが 8.1 になっています。 PostgreSQL は小数点以下一桁目が変わるとデータのマイグレーションが必要になります。 今回はそもそも最上位桁が上がっているのでもう必要も必要。 本来は OS のアップグレード前に pg_dumpall で書き出しておくべきだったのですが、まったく気にせずにアップグレードしてしまいました。

    • PostgreSQL: Documentation: Manuals: PostgreSQL 8.1: Migration Between Releases

    残念というか当然というか PostgreSQL8.1 では 7.4 のデータ・ファイルを読むことができません。 CentOS5.2 上に PostgreSQL7.4 を導入することも検討したのですが、なかなか難しそうだったので結局は VMware 上に CentOS4.6 を導入してデータを吸い出すことにしました。

    新たに導入した CentOS4.6 の PostgreSQL7.4 を停止し、/var/lib/pgsql の中身をごっそりと旧データ・ファイルで上書きして再起動します。 最初はセオリーどおり

    @vmware $ sudo su postgres
    @vmware $ pg_dumpall > backup.dmp
    @vmware $ scp backup.dmp postgres@real:~/
    @real $ sudo su postgres
    @real $ psql -f ~/backup.dmp

    としたのですが、データの不正が発生してうまくいきません。 最終的には新マシンで

    @real $ pg_dumpall -h vmware -U popsql | psql

    として、直接パイプで流し込むことで移行できました。 失敗ケースが 7.4 の pg_dumpall で吸い出して 8.1 の psql で読んでいるのに対して、成功したケースは 8.1 の pg_dumpall を 7.4 のサーバーにつないで、その出力を 8.1 の psql で読んでいる状態です。 ということは、やはり一時的に両方のバージョンを用意する必要があったんですね。

    移行とは直接関係ないのですが、PGDATA を切り替える方法です。

    @real $ sudo /etc/rc.d/init.d/postgresql stop
    @real $ sudo vi /etc/sysconfig/pgsql/postgresql
    PGDATA=/opt/pgsql/data
    @real $ PGDATA=/opt/pgsql/data
    @real $ initdb
    @real $ sudo /etc/rc.d/init.d/postgresql start
    Subversion

    Subversion は、その裏で使っている BerklyDB のバージョンが 4.2 から 4.3 へ上がっており、過去のリポジトリをそのままは読めない場合があります。 そのときは以下の手順を踏むことで解決するようです。

    • subversion: Subversion FAQ

    過去と同じバージョンの BerklyDB を持つ環境で、

    $ svnadmin recovery ~/svnrepo
    $ rm `svnadmin list-unused-dblogs ~/svnrepo`
    $ rm ~/svnrepo/db/__db.00*

    として余計なファイルを消しておきます。 多分、OS のアップグレード前に実施しておくのが本当は正しいんだろうね。 今回は PostgreSQL のアップグレードに使った CentOS4.6 環境を使いました。

    Trac

    Trac は、その稼働環境であるところの Python が 2.3 から 2.4 に上がっています。 Trac そのものの問題ではないのかもしれないけれど、案の定うまく動きませんでした。 そういえば WebAdmin plugin が Python2.3 用のものだったような気も・・・。 そこで一旦 rpm --erase trac してからあらためて yum install trac としてインストールしなおしました。 WebAdmin plugin も入れなおし。

    $ wget http://trac.edgewall.org/raw-attachment/wiki/WebAdmin/TracWebAdmin-0.1.2dev_r4240-py2.4.egg.zip
    $ mkdir TracWebAdmin
    $ cd TracWebAdmin
    $ unzip ../TracWebAdmin-0.1.2dev_r4240-py2.4.egg.zip
    $ cd ..
    $ sudo easy_install TracWebAdmin-0.1.2dev_r4240-py2.4.egg
    • The Trac Project - Trac
    • WebAdmin - The Trac Project - Trac
    その他自作ツール

    PHP が 4.3 から 5.1 に上がったため、自作のツールの一部が動かなくなりました。 結構直したつもりなのだけれど、まだいくつか調子がおかしいです。


    というわけで、軽い気持ちで始めた CentOS4.6 から 5.2 へのアップグレードはなかなか大変な作業でした。 でもま、最新版ってのは気持ちがいいですな。

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