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PowerEdge SC430 を購入したので、久し振りに Linux をインストールしてみました。
これまでは Fedora Core を使っていたのだけれど、アップデートの早さに追従するのはなかなか骨が折れました。 そこで今回は、RHEL から派生した(一応)エンタープライズ向けのディストリビューションである CentOS を使ってみることにしました。
CentOS は "The Community ENTerprise Operationg System" から名付けられています。 中身はRedhat 社が公開しているソースコード (SRPM) からバイナリを構築したもので、差分は Redhat 社その他が権利を保有している部分(ロゴや商用パッケージ)の有無となります。 Fedora Core とは異なり、リリース・スケジュールは基本的に RHEL に準じるので安定したパッケージ・マネジメントが期待できます。 サーバーマシンであんなにボコボコとアップデートがかかるのは正直怖い。 あるアップデートが 2,3 日で上書きされたりするしね。
もちろん、Fedora Core の意義を否定するものではなくて、あくまでも「サーバー・マシンとして使うのなら」ということ。 もう一台の SC430 にインストールするにはやぶさかではない。 というかむしろ入れて遊びたい。 そのための二台目です。
毎度のことながら、インストールのために CD-ROM を焼くのが嫌いなのでネットワーク経由でインストールすることにします。 ところが! CentOS 4.3 は FD からのインストーラ起動が行えません。 ブート・イメージだけで 6.0MB あります。 FD に入らない……。 確か Fedora Core 3 からは既に FD からのインストールは棄てられてたんだよな。 仕方がないので一枚 (Disk1) だけ CD-ROM を焼き、そこからブートしてネットワーク・インストールを行いました。
以下手順。
MTEntryMore前提ここでの手順は、同一の LAN 内に充分なディスク・スペースを持った Linux サーバーが存在していることが前提です。 自前で Linux サーバーを用意できない場合はインターネット経由でどこかのサーバーからファイルを取得してください。 手順も一部変化しますのでご注意ください(“2~4枚目のCD-ROMは不要”など)。 もしかすると、NTFS の Windows 2000 に Apache をインストールした場合も HTTP 経由のインストールが可能かもしれません。
ISO イメージの入手適当なミラーから CentOS 4.3 の ISO イメージを入手します。
PowerEdge SC430 は Intel Pentium D 搭載なので、アーキテクチャは x86_64 を選びます。 必要なイメージは全部で4つです。
- CentOS-4.3-x86_64-bin1of4.iso
- CentOS-4.3-x86_64-bin2of4.iso
- CentOS-4.3-x86_64-bin3of4.iso
- CentOS-4.3-x86_64-bin4of4.iso
起動ディスクの作成適当な CD-R 書き込みソフトで一枚目 (CentOS-4.3-x86_64-bin1of4.iso) を焼いて起動ディスクを作成します。
ディスクを HTTP 経由で公開既存のサーバー上で行う作業です。
4枚すべてのディスクの中身を、HTTP 経由でアクセスできるようにします。 まずは4つの ISO イメージに含まれる *.rpm ファイルを以下のディレクトリ構造に集約します。
- /tmp
- /CentOS
- /4.3
- /CentOS
- /base
- /RPMS
- /CentOS
- /4.3
- /CentOS
# mkdir -p /tmp/CentOS/4.3/CentOS # mkdir -p /tmp/CentOS/mount # mount -o loop -o ro CentOS-4.3-x86_64-bin1of4.iso \ > /tmp/CentOS/mount # cp -r /tmp/CentOS/mount/CentOS/* \ > /tmp/CentOS/4.3/CentOS/ # umount /tmp/CentOS/mount # mount -o loop -o ro CentOS-4.3-x86_64-bin2of4.iso \ > /tmp/CentOS/mount # cp -r /tmp/CentOS/mount/CentOS/RPM/* \ > /tmp/CentOS/4.3/CentOS/RPM/ # umount /tmp/CentOS/mount # mount -o loop -o ro CentOS-4.3-x86_64-bin3of4.iso \ > /tmp/CentOS/mount # cp -r /tmp/CentOS/mount/CentOS/RPM/* \ > /tmp/CentOS/4.3/CentOS/RPM/ # umount /tmp/CentOS/mount # mount -o loop -o ro CentOS-4.3-x86_64-bin4of4.iso \ > /tmp/CentOS/mount # cp -r /tmp/CentOS/mount/CentOS/RPM/* \ > /tmp/CentOS/4.3/CentOS/RPM/ # umount /tmp/CentOS/mount
続いて Apache の設定です。 httpd.conf に以下の行を追加し、"/CentOS" というパスでインストール・ファイルにアクセスできるように設定します。 インストーラでのポート番号の指定方法が怪しかったので、Well-known の80番を使用しました。
Alias /CentOS /tmp/CentOS
Apache を再起動しましょう。
$ ./bin/apachectl restart
念のため、ブラウザからアクセスできることを確認しておくと安心です。
http://example.com/CentOSインストール開始先ほど作成した起動CDを使用して、PowerEdge SC430 を起動します。 “boot:” というプロンプトが表示されたら、インストール・メソッドを指定できるように以下のとおり入力します。
boot: linux askmethod言語 / キーボードの選択“インストールに使用する言語” にはお好きなものを選択してください。 “キーボードの種類” ではお使いのものを。 (選択肢の例示で、ぼくが選んだものがある程度ばれてしまうわけですが)。
インストール方法の選択インストール方法の選択画面が表示されるので、“HTTP” を選択します。
TCP/IP の設定NIC の設定です。 今回使用した環境では DHCP サーバーが立っているので「動的 IP 設定を使用する」を選択すれば自動的に NIC が設定されます。 そうでない環境では、有効な IP アドレス及びサブネット・マスクを指定しましょう。
HTTP の設定インストール・メディアを取得する HTTP サーバーの指定です。 Web サイト名は IP アドレスでも構わないはずですが、Apache で Name based Virtual Host を使用している際は注意が必要です。 ディレクトリは “CentOS” ディレクトリのひとつ上を指定するので、今回は “/CentOS/4.3” と入力。
ここまでは昔懐かしのインタフェースですが、ここからはマウスも使えちゃうリッチなanaconda が立ち上がります。
以上の手順でネットワーク・インストールが行えます。 ここから先は一般的な Linux のインストール手順なのでエントリーを改めるか、割愛します。